
まだ完成していません、、、(汗)
こんにちは、暮らしの不便を解消する製品開発をしております、幸ノ物工房の「ものぐさ職人」です。
ええ、何度でも言いますが、
完成していません。
なのに名前だけは、もう立派にあります。
「見えない間仕切りさん」
……さん付けです。
完全に一人前の人格があります。
試作段階で「仮」とか「試作品A」とか、
そういう無骨な呼び方にしておけばよかったのに。
なぜか私は、
名前をつけてしまいました。
しかも、わりと優しそうな名前。
これが何を意味するかというと――
途中で雑に扱えなくなるんです。
「ここ、ちょっと歪んでるけど、まあいいか」
が、言えない。
「いや、間仕切り“さん”にこれは失礼では?」
と、謎の倫理観が発動します。
トイレに取り付けては、
じっと見つめて、
少し首をかしげる。
「……君、本当にそれでいいと思ってる?」
完全に会話が始まっています。
完成してないのに。
家族からは、
「それ、いつ完成するの?」
と聞かれます。
正直に答えます。
「うーん、本人次第かな」
完全に怪しい人です。
でも思い返すと、
饅頭屋でバイトしていた頃も似たようなことがありました。
新商品候補の饅頭に、
正式名称がつく前から
「これ、もう売り物の顔してるよね」
なんて話していたんです。
名前がつくと、
不思議と“雑にできなくなる”。
中途半端な出来だと、
名前のほうが怒ってくる気がする。
だから今も、
「見えない間仕切りさん」は完成していません。
でもその代わり、
ちゃんと悩まれています。
ちゃんと試されています。
ちゃんと、良くなろうとしています。
たぶん完成したとき、
一番ホッとするのは、
私じゃなくて――
名前を先にもらってしまった、この子でしょう。
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